インプラントの構造について|松山市の歯医者|カネコデンタルオフィス【公式】

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インプラントの構造について


一般に大きく広がってきたインプラント治療ですが、どのような構造をしているか知っていますか。

インプラントは大きく3つの部分に分けられ、それぞれが役割を担っています。

インプラントの構造について解説します。


■インプラントは3つに分けられる


◎インプラント体

インプラント体は歯根となる部分です。

この部分はチタンなどの人体親和性が高い金属でできています。

多くの場合はネジのような形をしていて、歯槽骨と触れる面積が大きくなっています。

これによって結合が強くなり、安定します。

インプラントの埋入手術とは、この歯根部分に当たるインプラント体を体内に埋め込む手術のことをいいます。

インプラント体は天然歯と違い歯根膜がない状態で歯槽骨と結合しています。

そのため炎症の波及が早く、脱落の原因となることもあります。

インプラントの寿命は10年とされていますが、このインプラント体が脱落するまでが寿命です。

早い脱落を引き起こしてしまわないためにも、この部分を炎症などから守ることがとても大切です。


◎アバットメント

アバットメントは歯根に当たるインプラント体と、その上の上部構造である人工歯をつなぐ部分です。

このアバットメント部分は緩めたり、きつくしたりすることができるため、かみ合わせの高さを調節する役割を担っています。

中には角度も調節できるアバットメントもあります。

この部分も人体親和性の高いチタンなどの素材でできています。


◎上部構造

上部構造は歯に当たる部分です。

この人工歯部分は患者様の口腔内の状態やご希望に合わせて色や形を変えることができます。

また素材もセラミックや、ハイブリッドセラミック、その他の素材を患者様のお好みに合わせて選ぶことができます。

唯一外から見えている部分でもあり、審美性が求められます。


■インプラント治療の術式


◎事前の検査、治療

インプラント治療は、まず喪失歯部分の骨や歯肉が回復してから始まります。

治癒後は、まず歯科用CTなどを使った検査を行います。

またもしその部分にインプラント埋入するだけの骨の厚みがない場合は、先に骨の造成を行っておくこともあります。

骨造成の手術はインプラントの埋入手術と同時に行われることもあります。


◎一次手術

一次手術ではドリルのような器具を使い、歯槽骨に穴を開けます。

その中にインプラント体を埋入し、アバットメントが装着される部分にカバーのスクリューを装着して、歯肉を縫合します。

インプラント体が歯槽骨の中で固定されるためには、約半年ほどの時間がかかります。


◎二次手術

歯槽骨の中でインプラント体がきちんと結合したら、アバットメント取り付ける手術を行います。

治癒してかぶっている歯肉を切開し、インプラントの頭部分を出します。

そこにアバットメントを装着し、その後1~2週間程度、歯肉が治癒するの待ちます。


◎型どり

印象材で型取りを行います。

アバットメントと歯肉の状態などを石膏模型にし、その上に上部構造を作製します。


◎上部構造の装着

上部構造ができてきたら装着します。

ねじを止めるための穴は仮封の状態にしておきますが、しばらく様子を見て異常がなければ、最終的にレジンで塞ぎます。

これでインプラントの治療は完了です。


◎メンテナンス

治療が全て終わったらメンテナンスに移ります。

インプラント治療はメンテナンスがとても重要です。

3ヶ月に1回程度の定期検診にきちんと通いましょう。


【各部位に役割がある】


インプラントの各部位にはそれぞれの役割があります。

それぞれが正しく機能していることで、インプラントが快適に口腔内で使えます。

あまりなじみのないインプラントの構造についてですが、把握しておくことで安心して治療を受けられるのではないでしょうか。

カネコデンタルオフィス
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