インプラント治療は失った歯を補う方法として非常に効果的ですが、気になるのはその寿命です。
高額な治療であるだけに、できるだけ長持ちさせたいと考える方も多いでしょう。
今回は、インプラントの寿命がどれくらいなのか、そして長持ちさせるためのポイントについて詳しく解説します。
目次
■インプラントの寿命はどれくらい?
◎90%以上の方が10年使用
一般的に、インプラントの寿命は10年とされています。
しかし、これはあくまで平均的な数字であり、適切なケアを行えば20年以上持つことも珍しくありません。
※厚生労働省委託事業「歯科保健医療情報収集等事業」
中には40年持ったインプラントもあるといわれています。
逆にメンテナンスを怠ると寿命を短くしてしまうこともあるので注意しましょう。
■インプラントの寿命が短くなる原因
◎歯周病による影響
インプラント周囲炎という歯周病の一種は、インプラントの寿命を短くする大きな要因です。
インプラント周囲の組織が炎症を起こすことで、骨が溶けてしまい、最終的にインプラントが不安定になる可能性があります。
インプラント周辺は特に炎症が急速に進みやすいため注意が必要です。
◎噛み合わせの問題
噛み合わせが悪いと、インプラントに過度な力がかかり、寿命を縮める原因となります。
特に、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は要注意です。
必要に応じてマウスピースを装着するなどの対策が求められます。
◎喫煙による影響
喫煙は血流を悪化させ、歯肉の健康を損ないます。
そのため、インプラント周囲の組織が弱まり、寿命が短くなる傾向があります。
インプラントを長持ちさせるためには、できるだけ禁煙を心掛けましょう。
◎不適切な歯みがき習慣
インプラント周囲の清掃が不十分だと、細菌が繁殖しやすくなり、炎症やインプラント周囲炎を引き起こす可能性があります。
正しい歯みがき習慣と歯間ブラシやデンタルフロスを使用することで、細菌の付着を防ぐことが重要です。
■インプラントを長持ちさせるためのポイント
◎毎日の丁寧なケア
インプラントも天然歯と同様に毎日のケアが必要です。
歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやフロスを使ってインプラント周囲を清潔に保ちましょう。
特に歯肉との境目は汚れがたまりやすいため、丁寧に磨くことが大切です。
◎定期的な歯科検診
インプラントを長持ちさせるためには、定期的な歯科検診が欠かせません。
3ヶ月に1回、歯科医院でクリーニングやチェックを受けることで、トラブルを早期に発見し、対処することが可能です。
定期健診に通っていない場合は保証が適用にならないケースもあるので注意が必要です。
◎バランスの良い食事
骨の健康はインプラントの寿命に直結します。
カルシウムやビタミンD、タンパク質をしっかり摂ることで、顎の骨を強く保つことができます。
栄養バランスの取れた食事は、インプラントの長期安定にもつながります。
◎ストレスをためない生活
ストレスは歯ぎしりや食いしばりの原因となり、インプラントに負担をかけます。
リラックスする時間を作り、適度な運動や趣味を楽しむことで、ストレスを軽減し、インプラントを長持ちさせることができます。
【お手入れ次第で長持ちするインプラント】
インプラントの寿命は平均10年とされていますが、適切なケアと生活習慣を心がけることで、さらに長持ちさせることが可能です。
歯周病予防や噛み合わせのケア、禁煙、そして日々の丁寧な歯みがきが、インプラントの寿命を延ばすためのポイントです。
定期的な歯科検診と正しい生活習慣を続けることで、インプラントを長く健康に保ちましょう。
当院ではインプラント5年保証を設けています。
長く大切にインプラントを使いたい方はぜひ一度ご相談ください。