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インプラント治療後、噛むと痛い! 原因や対処法について解説


インプラント治療を受けた後、しっかり噛めるようになることを期待していたのに、噛んだときに痛みを感じることがあるかもしれません。

治療後の痛みにはさまざまな原因があり、放置するとインプラントの安定に影響することがあります。


この記事では、インプラント治療後に噛むと痛みを感じる原因と、その対処法について詳しく解説します。


■インプラント治療後に噛むと痛む原因


◎手術後の回復過程による痛み

インプラントを埋め込んだ直後は、手術によるダメージが残っているため、噛むと違和感や痛みを感じることがあります。

この手術後の痛みは、骨や歯肉の回復が進むにつれて自然になくなっていきます。

ただし、強い痛みが続く場合や、痛みが悪化する場合は、感染症やインプラントの不具合の可能性も考えられるため、早めに歯科医院に相談することが大切です。


◎骨との結合不良

インプラントは顎の骨に埋め入れた後、骨とインプラント体がしっかり結合することで安定し、噛む機能を発揮することができます。

しかし、結合が不十分な場合、噛んだ時に違和感や痛みを感じることがあります。


骨とインプラントがうまく結合しない原因として、骨の質や量の不足、喫煙や糖尿病などの全身的な影響、埋入時の位置や角度の問題、治療後の負荷(噛む力が強すぎる・硬いものを食べ続けてしまった・歯ぎしりや食いしばり)などが考えられます。


◎インプラント周囲炎

インプラント周囲炎は、インプラントの周囲に細菌感染が起こることで発生します。

症状として、噛んだときの痛み、腫れ、出血、膿が出るなどの症状がみられます。

進行すると歯槽骨がインプラントを支えられなくなり、最悪の場合は除去が必要になることもあります。


特に、歯周病の既往歴がある方はリスクが高いため、治療後も定期的なメンテナンスを欠かさないようにしましょう。


◎噛み合わせの不具合

インプラントは天然の歯とは異なり、歯根と骨の間にある「歯根膜」がないため、噛んだ時の衝撃を和らげるクッションの役目をしてくれる組織がありません。

そのため、噛み合わせの調整がしっかり行われていないと負担がかかり、痛みの原因となることがあります。


また、インプラント体と人工歯をつなぐアバットメントの緩みや、人工歯の破損などでも噛み合わせが乱れる可能性があります。噛み合わせのバランスが悪くなると過剰な負荷がかかり、噛んだときに痛みを感じることがあります。


◎神経の圧迫

特に下顎の奥歯にインプラントを入れる場合、下歯槽(かしそう)神経という大きな神経に近いため、神経が圧迫されたり損傷したりする可能性があります。

神経が圧迫されると、噛んだときの痛みだけでなく、しびれや違和感が続くこともあります。このような場合は、神経への影響を評価するために追加の検査が必要になることがあります。


■インプラント治療後の痛みへの対処法


◎定期的なメンテナンスを受ける

インプラント治療後は、定期的に歯科医院でのメンテナンスを受けることが重要です。

噛み合わせの調整や、インプラント周囲炎の早期発見・予防ができるため、治療後のトラブルを防ぐことにつながります。


◎正しい歯磨きと口腔ケアを行う

インプラントはむし歯にはなりませんが、周囲の歯肉が炎症を起こすと、インプラント周囲炎を引き起こすリスクが高くなります。

そのため、毎日の歯磨きやフロス、歯間ブラシを使ったケアを徹底することが大切です。


特に、インプラントと歯肉の境目は汚れがたまりやすいため、やわらかめの歯ブラシを使って丁寧に磨くことを心がけましょう。


◎痛みが続く場合は早めに歯科医院へ

痛みが長引く場合や、腫れや出血が伴う場合は、何らかのトラブルが発生している可能性があります。

特に、インプラント周囲炎が疑われる場合は、早急な処置が必要になることもあります。

治療後の経過を正しく把握し、異変を感じたらすぐに歯科医院に連絡することが大切です。


【インプラント治療後、痛みが出たら早めに相談を】


インプラント治療後に噛むと痛みを感じる場合、回復過程の痛みや噛み合わせの不具合、インプラント周囲炎など、さまざまな原因が考えられます。

痛みが続く場合は、放置せずに歯科医院で診察を受けましょう。

正しいケアを行い、定期的なメンテナンスを受けることで、インプラントを良い状態に維持し、使用することができます。

カネコデンタルオフィス
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