インプラント手術後の過ごし方や注意点については、多くの患者さまが不安や疑問を抱えているかと思います。
「腫れはいつ治るのか」「運動はどのタイミングで再開できるのか」「仕事は休む必要があるのか」など、術後の過ごし方についてよくある質問をQ&A形式で解説します。
回復を早め、トラブルを防ぐための具体的なポイントを詳しくお伝えします。
目次
Q1. インプラント手術後の腫れはどのくらい続きますか?
インプラント手術後に腫れるのは自然な反応です。
腫れのピークは手術後1日目~2日目に訪れ、その後徐々に引いていきます。
通常、1週間程度でほとんどの腫れが治まりますが、体質や手術内容によってはさらに数日長引く場合もあります。
腫れを早く抑えるためには患部を冷やすことが効果的です。
氷は使わず、水にぬらしたタオルで冷やしてください。
また、処方された抗生物質はしっかり飲みきりましょう。
腫れが引かない場合や悪化した場合は、早めに医師へ相談しましょう。
Q2. インプラント手術後の痛みはどれくらい続きますか?
痛みは手術後の初日から数日間生じることが多いですが、個人差があります。
通常、手術翌日が最も痛みを感じる傾向があり、その後徐々に和らいでいきます。
痛みが長期間続く場合や強くなる場合は、何らかの異常が起きている可能性もあるため注意が必要です。
痛みを抑えるために、歯科医師から処方された鎮痛剤を適切に使用しましょう。
また、硬い食べ物や刺激の強い食べ物を控え、スープやヨーグルトなどの柔らかく栄養価の高い食品を摂るようにしましょう。
患部を無理に触ったり刺激を与えたりしないことも大切です。
Q3. インプラント手術後、仕事にはいつから復帰できますか?
仕事復帰のタイミングは、手術の内容や個人の回復状況によります。また、仕事内容によっても安静が必要な場合があります。
翌日から戻れる場合もありますが、一般的には2日~3日程度の安静を考えても良いでしょう。
特に腫れや痛みが強い場合は無理せず、体調が整うのを待ちましょう。
体を使う仕事や長時間の立ち仕事など、負担の大きい業務の場合は、それより長く休養し、様子を見ながら復帰する方が良いと思います。
また、術後に腫れや出血が見られる場合は、歯科医師と相談の上で復帰のタイミングを決めてください。
Q4. 運動はいつから再開できますか?
インプラント手術直後は運動による血流の増加が、腫れや出血を悪化させる可能性があるため、最低でも1週間は運動を控えることをおすすめします。
軽い散歩であれば手術翌日から可能ですが、ジョギングや筋トレ、激しいスポーツなどは手術後最低でも1週間以上経過してから再開してください。
ヨガやストレッチなどの穏やかな運動であっても、頭を下げるポーズは血流が増えて腫れを悪化させることがあるため注意が必要です。
運動を再開する際には、無理をせず体調を見ながら行いましょう。
Q5. 手術後の過ごし方で注意することは何ですか?
術後は体と患部を休め、回復を促すことが最優先です。
過ごし方における具体的な注意点として、口腔内の清潔を保つことがあげられます。
手術当日はうがいを控え、翌日以降に医師の指示に従って優しく口をすすぎましょう。
食事も術後の過ごし方の重要なポイントです。
柔らかく栄養価の高い食品を選び、熱すぎるものや辛いもの、アルコールは控えるようにしてください。
喫煙も術後の治癒を妨げるため、手術後は禁煙がおすすめです。
また、患部を指や舌で触らないようにしましょう。
Q7. 術後の腫れや痛みが長引く場合はどうすればいいですか?
腫れや痛みが1週間以上続いたり、症状が悪化したりした場合は、感染や他の合併症が疑われます。特に発熱、膿の排出、顔全体に広がる腫れなどの症状が見られる場合は、すぐに歯科医師に相談してください。
早期に適切な処置を受けることで、問題が大きくなることを防げます。
【インプラント治療後をしっかり過ごして回復を早める】
インプラント手術は外科的な手術を伴うため、術後は安静にすることが最優先です。
腫れや痛みは自然な反応ですが、適切なケアによって症状を軽減して、早期回復を目指すことができます。
無理をせず、自分の体調に寄り添いながら過ごしましょう。