
歯が抜けるのは高齢になってからと思われがちですが、実際には原因や年齢によって状況が変わります。
ここでは、大人の永久歯が抜ける主な原因と平均年齢、そして失った歯を補う治療法について分かりやすく解説します。
目次
■大人の歯が抜ける主な原因とは
◎二大原因の一つ、歯周病
大人の歯が抜ける二大原因の一つが歯周病です。
歯周病とは、歯肉や歯を支える骨が細菌感染によって破壊されていく病気です。初期には痛みがほとんどなく、気づいた時には歯を支える骨が大きく失われていることも少なくありません。
重度まで進行すると歯がグラグラし、最終的に自然に抜け落ちる、あるいは抜歯が必要になることがあります。
◎歯が抜けるもう一つの原因、むし歯
むし歯も、歯が抜ける二大原因の一つです。むし歯が神経まで進行し、さらに根の先まで感染が広がると、自分の歯を残しておくことが難しくなるケースがあります。
根管治療で残せることもありますが、歯の残っている部分が少なくなると治療しても強度が保てず、抜歯になることがあります。
◎そのほかの原因
歯の破折や事故による外傷、全身疾患の影響なども歯が抜ける原因になります。強い衝撃で歯が割れたり根が折れたりすると、修復が難しく抜歯が必要になることがあります。
■大人の歯が抜けてしまう平均年齢は?
厚生労働省の歯科疾患実態調査によると、40代頃からお口の環境に変化が現れ始め、50代、60代ご自身の歯を維持するのが難しくなる傾向があると言われています。
一方で、80歳で20本以上の歯を保つ「8020運動」の達成者も年々増加しています。つまり、歯が抜ける年齢は一律ではなく、日頃のケアや歯周病管理によって差があるということです。
予防と早期治療によって歯の寿命は大きく延ばすことにつながります。
■歯を失った後の治療法とは
◎ブリッジや入れ歯という選択肢
歯を失った場合の治療法としては、ブリッジや入れ歯が昔からよく知られる治療法です。
ブリッジは両隣の歯を削って支えにして、橋渡しのように人工歯を固定する方法です。
入れ歯は取り外し式の装置で、比較的広い範囲の欠損にも対応できます。
ただし、ブリッジは特に問題がない健康な歯でも削る必要があり、入れ歯は違和感や噛む力の低下を感じることもあります。
◎インプラント治療という選択
インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着する方法です。周囲の歯を削る必要がなく単独で治療でき、しっかりと噛める点が大きなメリットです。
見た目も自然に近く、適切なメンテナンスを行えば長期的な安定が期待できます。失った歯を取り戻すという意味で、機能面、審美面の両方を重視する方にメリットの多い治療法です。
■抜けた歯を放置するリスク
歯が抜けたまま「まだ噛めるし…」とそのまま放置してしまうと、隣の歯が傾いたり、噛み合う歯が伸びてきたりすることがあります。
その結果、噛み合わせが乱れ、むし歯や歯周病のリスクが高まることもあります。また、噛む力が低下すると、やわらかい食事が増えることで栄養が偏り、全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。
詳しくは、抜けた歯を放置するリスクについて解説した記事もあわせてご覧ください。
▶歯がない・抜けた…! 歯が抜けたまま放置するとどうなるの?
【歯を失うかどうかはお手入れや定期的なメンテナンス次第】
大人の歯が抜ける主な原因は歯周病とむし歯です。40代以降から歯を失う人は増え始めますが、予防と管理によって歯の寿命は大きく変わります。
ご自身の健康な歯を維持することが大切ですが、もし歯を失ってしまった場合でも、ブリッジや入れ歯、そしてインプラント治療などの選択肢があります。
インプラントは、周囲の歯への負担が少なく、しっかり噛めるという点で多くのメリットがあります。
まずは歯が抜ける原因や年齢を正しく知り、早めに対策をとることが大切です。気になる症状がある方は、まずは歯科医院での相談をおすすめします。
