マウスピース矯正の中で世界的に広くシェアを集めているのがインビザラインです。
インビザラインはワイヤー矯正が主流だった歯科業界に、マウスピース矯正を大きく広げる役割を果たしました。
インビザラインの歴史とそこから生まれたメリットについて解説します。
目次
■インビザラインはアライン社の製品
◎歴史は比較的新しい
古くから行われているワイヤー矯正と比べて、マウスピース矯正は比較的新しい治療法です。
インビザラインは1997年にアメリカにあるアライン社によって開発されました。
現在マウスピース矯正装置を販売しているメーカーは数百社にものぼりますが、一番最初にマウスピース矯正装置を開発したのはこのアライン社です。
◎使用者がとても多い
2023年現在、のべ世界1千3百万人がインビザラインを使用しています。
この数は年々増え続け、さまざまなラインナップも用意されていることから、今後もさらに増え続けると予想されます。
またインビザラインでは、歯の動きをシュミレーターでシミュレーションし、治療の指標にするという方法を採用しています。
そのデータベースの中には、今までに治療を行った1千3百万人分のデータがおさめられています。
多くデータが集まるほど、歯がどのように動くかなどの、シュミレーションの精度が上がります。
今後利用者が増え続けることによってさらにデータが信頼のおけるものになるでしょう。
◎矯正治療を自身が行っている歯科医師が開発
インビザラインの開発した歯科医師は、その歯科医師本人もワイヤー矯正を行っていたといわれています。/p>
その中で自分自身が不便に感じたことや、改善するべき点などをふんだんに盛り込んで生まれたのがインビザラインです。
利用者の目線に自らも立って入ることによって、かゆいところに手が届くような矯正方法の開発が可能になったのではないでしょうか。
■インビザラインのメリット
◎歴史が古い
マウスピース矯正自体はそんなに歴史の古い治療法ではありません。
しかしその中でもインビザラインは一番古い歴史を持っているため、臨床数も多く安心できるといっていいでしょう。
◎データが膨大
インビザラインの素晴らしい点は、矯正を行った方全てのデータが一つに集約され、それがその後治療を受ける方のシミュレーションに生かされているという点にあります。
データが増え続けるほど患者様はより安心して治療を受けることができます。
またその時治療を受けた患者さまご自身のデータも、アライン社のシミュレーションデータに蓄積され、次に治療を受ける方のシミュレーションに役立ちます。
◎ラインナップが充実
インビザラインでは年々新しいラインナップが増え続けています。<
ジュニア用や前歯だけ矯正したい方用など、その方の口腔内の状態によって選ぶことができます。
◎光学印象による輸送の手間の削減
インビザラインを開発したアメリカのアライン社では、世界各国の患者様の矯正治療に対応するため、患者様の口腔内をスキャナによって3 D データ化する方法を開発しました。
本来矯正装置を作る時は、印象材という材料で型を取り、それに石膏を流し込み、それによって立体的な模型を得ていました。
しかしこの石膏模型は輸送の時に割れるなどのリスクが高く、もし海外に送る必要があるとなったら、割れないようにするための梱包だけでなく、輸送時間に対する労力も大変なものになったでしょう。
しかし患者様の口腔内の状態をデータ上で3 D 化することによって、情報のやり取りは一瞬となりました。
この光学印象の機器は、他の補綴物の治療にも広く利用でき、今後の歯科医療の未来の一端を担っていくと考えられています。
【インビザラインはアメリカのアライン社で開発された】
インビザラインはアメリカのアライン社で1997年に開発されました。
開発者は本人も矯正治療を行っていた歯科医師でした。
今までの矯正に満足できなかった方は、利用者の目線に立ったインビザライン矯正を検討してみてはいかがでしょうか。