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インプラントの噛む力はどの程度?噛むことの大切さとは


インプラントは、補綴治療の中でも特に機能面が優れた治療法です。

その、噛む力はブリッジや入れ歯と比べても強く、天然歯と変わらずに使えるとされています。

それでは、インプラントの噛む力は具体的にどの程度なのでしょうか。

ブリッジや入れ歯との比較も合わせて解説します。


■噛む力の違い


◎ブリッジ

ブリッジとは、喪失歯部分を左右の歯に橋を渡すようにして補う治療法です。

左右の歯の支えにより、天然歯とあまり変わらず使えるといわれていますが、実際その噛む力は天然歯の60%程度といわれています。

また、ブリッジは喪失歯が多いと適用しにくいため、喪失歯の本数によってもその噛む力は変わってくるといえます。


◎入れ歯

入れ歯には総入れ歯と部分入れ歯があります。

部分入れ歯の噛む力は天然歯の30%~40%程といわれています。

部分入れ歯もブリッジと同じで喪失歯が多かったり、支持を得られる歯の状態によって、噛む力が変わります。

さらに総入れ歯の噛む力は、天然歯の10%~20%ほどまで減ってしまうといわれています。

天然歯の10分の1程度の力が、総入れ歯の噛む力となります。


◎インプラント

インプラントは他の補綴治療と異なり、天然歯とほぼ変わらない、100%の力で噛むことができます。

これは、力のかかる場所が天然歯と同じく歯槽骨にあるからです。

歯槽骨に直接歯根に当たる部品を埋入して支持を得ることができるため、インプラント治療を受けると天然歯と変わらない力を得ることができます。


■噛むことの大切さとは?


では、インプラント治療を受け、天然歯と同じように噛むことができると、どのようなメリットがあるのでしょうか。


◎脳の働きを助ける

良く噛むことは脳の老化防止に役立つといわれています。

咀嚼による刺激で脳も活性化し、若々しい状態を保つことができます。


◎消化に良い

よく噛むことで、食物が細かくなるだけでなく、唾液の分泌が促されます。

食物と唾液が口腔内で良く混和されることにより、唾液内の酵素が食物の消化を助けます。

そのため、胃腸に負担がかかりにくくなり、消化、吸収が良くなります。


◎唾液の自浄作用を助ける

また唾液の分泌は、消化を助けるだけでなく、口腔内の自浄作用にも大きくかかわっています。

口腔内の汚れを唾液が流すことによって、むし歯や歯周病のリスクを減らせます。


◎お顔周辺の筋肉が引きしまる

よく噛むことによって、お顔周辺の筋肉が引きしまります。

たるみやしわなどが取れやすくなり、全体の印象が明るくなる効果も期待できます。

また、ブリッジや入れ歯などで片方だけ噛む力が弱まると、左右の筋肉がアンバランスになってしまうことにもつながりやすいでしょう。

インプラントであればこのような心配はありません。


◎歯槽骨の増生を助ける

インプラントは歯槽骨に直接埋入されているため、噛むことで周りの歯槽骨に刺激が伝わります。

歯槽骨は、歯根からの刺激などにより増生が行われるため、インプラントを埋入した周辺の歯槽骨にもこのような効果が期待できます。

これは、ブリッジや入れ歯には期待できない効果です。


【インプラント治療でしっかり噛める生活を】


インプラントの噛む力は天然歯と同程度です。

噛む力を天然歯と同程度得られることによって、消化の機能や脳などにも良い影響があります。

きちんと噛めることによって得られる効果は、機能的な使いやすさだけでなく、さまざまな部分に影響を及ぼしているといっていいでしょう。

喪失歯があり、補綴治療を検討している方は、ぜひインプラント治療について考えてみてはいかがでしょうか。

カネコデンタルオフィス
歯科医師
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